日立国際上場企業として最後の説明会

 

親思ふ心にまさる親心今日のおとづれ何と聞くらん(吉田松陰)」〜親子上場の終焉

 

 4279時半~11時、日立国際の上場企業としての最後の説明会に参加、質問もした。出席者は、佐久間社長以下、主要幹部、佐久間社長から業績及び再編についての説明、質疑は、半導体市況と再編についてが大半であり、事業については、金井専務、伊藤専務、再編は佐久間社長とCSRの奥吉氏が補足。現在の日立国際は、旧国際電気、日立電子、八木アンテナという名門の一部上場会社が200010月に統合された会社であり、90年前後から担当、あるはフォローしてきたアナリストとしては、是非を超えて万感迫るものがある。

 

将来のために敢えて上場廃止へ

 

 これまで、親子上場の問題や、ポートフォリオなど多くの論点を提起してきたが、日立としては、上場維持という形よりも、それぞれの事業の発展や従業員のため、今回の決断をしたわけであり、一つの区切りである。役員やOBはじめ関係者も多くの議論があったろうが、現経営陣の英断に敬意を表する。

 

 吉田松陰は、親子の情愛を辞世の句に記したが、日立本体も、日立国際の各事業や従業員を思いやり、日立国際も子会社としても、日立を思い、日立の幹部やOBも思いは同様だろう。