5月10日に決算説明会があったが、日程を間違えて出席できなかったが、後日、確認・フォローしたので、だいぶ時間が過ぎたが報告したい。業績説明は増山経営企画本部長の後、登坂社長。
今期は売上過去最高へ
2016年度の着地は、売上2307億円、OP124億円、NP54億円と、やや上ブレ。複合デバイスでは中華スマホ向けが伸び増収、通信デバイスのFBAR等が60%以上へ。残り30%半ば回路基板だが、部品内蔵の「EOMIN」であり、スマホ向けカメラモジュール搭載なので、結局はスマホ向け。
2017年度は、売上2420億円は過去最高、OP150億円、NP90億円、為替108円/$。コンデンサが6%増、フェライト他は横這い。複合デバイスは11%増で通信デバイスが70%を占める。
売上3000億円、OP300億円は2020年度
以前、日経報道で登坂社長の2018年度に売上3000億円、OP300億円の発言があったが、今回の中期目標としては、売上3000億円、OP300億円、ROE10%のタイミングは2020年だと言及。2019年度なら年率10%成長、2020年度なら年率8%成長であり、為替次第だが十分に可能だろう。
スマイルカーブでの3つのモノと1つのコト
今回の説明会では、スマイルカーブは前回と同様だが、「3つのモノと1つのコト」という、モノこと学会でも重視している、キーワードが打ち出された。
3000億円の壁突破は、野武士の個人の強さを近代組織編制へ
2020年の売上3000億円を超える中では、注力分野のクルマ・産機・医療等は、現在の24%(クルマは6%)から2020年には38%(クルマ15%)、これは黄金比に由来するようだ。
それぞれの方向へいく電子部品3社、2020年は転機
いずれにせよ、MLCC等で、村田、TDK、誘電と並び称された電子部品メーカーが、応用では、いずれも、スマホから、クルマ・産機などへシフトだが、村田はPAメーカーを買い脱電子部品でQコムとも対抗、TDKは高周波から脱却、センサーメーカーでQコム陣営という中で、誘電は、これまで通り、中立の電子部品メーカーの立場を堅持。