去る6月8日9時より、恒例8回目の日立IRデーが開催。午後の前半まで参加、質問もした、最後の原子力以下は、HPで視聴。
最初、東原CEOによる概要紹介、横グシ・プラットフォーム的な部門の小島専務によるLUMADAを活用した社会イノベーション事業拡大について説明、次いで、青木副社長より、インダストリアルプロダクツ部門。その後、各フロントBUトップからの説明、産業流通の宇川常務、オートモティブの関執行役、ビルの佐藤専務、鉄道のドーマー専務、原子力エネルギーの田中副社長、金融・公共・ヘルスケア分野の山本常務、永野常務。なお、オートモティブはLUMADAやプロダクツと同様、プラットフォームの位置づけである。
マスコミと合同であり、最初は満員だったが、後半はやや減る。盛り沢山なので、それほど、多くの質疑ができないので、必要に応じて、昨年、日立でも、LUMADAでも補足説明があったし、最近では、シャープIR例にあるように、スモールがあればよいだろう。
注目点はLUMADAと鉄道、原子力など、中計は2018年度まではこれまで通り
今回の注目点は、LUMADAの進捗とビジネスモデルの実証確認、ほぼ全部門で、業績や戦略がブレイクダウンされ、IR側の工夫と配慮、努力が感じられた。4月買収もあったサルエアー社に関連して、プロダクツ部門。ブレグジット後の鉄道部門、注目の原子力関連のリスク回避戦略などだろう。
今回、改めて感じたのは、LUMADA戦略が、適合する事業と、そうでないのがあり、実際、プレゼンでも、それがうまく適合している場合と、どうも、無理に入れ込んだ場合があるような印象。無理に、いろいろな事業を、LUMADAという「包装紙」で包んだ印象がある。ビル、鉄道、オートモティブは、それぞれ独立しており、ユーザーの力が強く、無理に「包装紙で包まないほうがいいように思った。
中計では、2016年度の売上9.1兆円、Opm6.4%、EBIT5.2%、NP2312億円、海外売上38%から、2017年度見通し売上9.5兆円、Opm7%、EBIT6.4%、NP3000億円、海外50%、2018年度は、売上10兆円、Opm=EBIT8%、NP4000億円、海外55%。セグメント別では、フロントとプラットフォームの区分けがやや分かりにくい面もある。また、2018年度のEBIT改善がやや急勾配であり、リスクを感じた。