有機EL討論会第24回例会が、6月15日〜16日にかけ、NHK放送技術研究所にて開催され、参加し、パネル討論でも議論した。過去最高の325名の参加者。
今回は、15日午前のNHKの西田氏による特別講演「8Kの動向とディスプレイ性能に求めるもの」、午後のLGDの王氏による「大型有機ELパネル開発とTV市場の開拓」、キヤノントッキの松本氏による「有機ELパネル製造装置の開発および製造」、それを受けての占部氏による司会のパネル討論会が、圧巻だった。なお、講演に先立ち、LGDとトッキ、産総研が貢献賞を受賞、簡単なコメントもあったが、特に、苦節25年、このOLED産業を支えながら、装置の事業化までこぎ着けたトッキ会長の津上氏による挨拶は感動的だった。占部氏や當間氏など、業界の先駆者への配慮もあり、そうした人柄ゆえであろう。
豪華なパネル討論会〜蒸着機に焦点
パネル討論会は、講演のLGD呉氏、トッキ松本氏に加え、アルバック羽根氏からも蒸着機の話、日立造船の藤本氏からは照明用有機ELの蒸着機、TEL九州の林氏から8.5G用インクジェット方式について、プレゼンの後、討議となった。共通の課題として、装置の小型化、簡略化があげられた。
LGD呉氏講演
キヤノントッキ松本氏
アルバック羽根氏
TEL林氏