7月6日午前10時〜12時過ぎに会社主催の投資家アナリスト向け横須賀製作所の見学会に参加、質問もした。参加者は20人程度あり、熱心に質疑が交わされた。横須賀製作所は、FPD装置の主力工場であり、ニコンの大きな収益の柱となっている。当工場の見学会は2014年以来。
最初に、岡CFOの挨拶と全社の近況説明、続いて、FPD統括の村松常務の概況説明が約30分弱の後、2班に分かれ、クリーンスーツに着替え、クリーンルームに入り約60分見学、その後、30分程度質疑。
岡CFOは構造改革に自信だが本格化は2-3年後
岡CFOは、構造改革について、5月の欧米投資家訪問では、ポジティブな反応だった模様であり、手応えを感じたようだ。牛田社長と一体となり連携強化、収益体質に風土も変えていく方針。
村松常務による横須賀製作所とFPD事業概況
村松常務によると、2004年に日平トヤマ技術センターの一棟を賃借、横浜製作所分室として発足。
開発生産と事業体制
FPD露光機の開発生産体制は、この横須賀が光学ブロックと全体組立調整、開発設計試作は横浜製作所、栃木ニコンが投影レンズや照明系の製造、宮城がステージやローダ製造など、相模がガラス製造、これら各拠点と協力会社で製造されたブロック等を、運び、ユーザー先で組立調整される。
強みと特徴
ニコンの相対的な強み・特徴について、性能は高そう。
OLEDや次世代ディスプレイでは露光機だけでなく、他の装置可能性?
OLED化については、現在のppiでは、まだニコンの露光機の実力を十分発揮できないが、リアル600ppi位になれば、その威力を発揮、他社との差別化要因が大きくなり期待できそう。
工場クリーンルーム見学
同社の工場見学会は非常に丁寧であり、モノ作りの実態や現実を理解してもらおうという意欲がある。説明担当者も親切であり、IR担当者も補足し、リードしてくれる。