既に、報道があったように、10日午前、東芝は、PWCと合意、前期決算および1Q決算を正式に発表した。前期の数字は、ほぼ5月15日発表と同様。短信には継続疑義注記は残る。
1Q決算は、売上1.1兆円、OP970億円、うちメモリが売上2578億円、OP900億円と好調だが、他も健闘している。
今期の売上4.97兆円、OP4300億円(メモリ3700億円、うち新生東芝は1200億円)、NP2300億円5月15日発表の営業利益2000億円より上方修正しているが、短信では、今回が正式開示のため、上方修正にはなっていない。この4300億円は、89年度のOP3159億円、NP1378億円から、30年弱ぶりに過去最高益である。当時は、ほぼDRAMであり、現在との比較では、メディカルや白物家電、液晶等はない。質においても、上である。リストラ効果も大きい。上期はOP2100億円、うち、メモリ2094億円ゆえに、下期のメモリは1700億円弱と固めに見ている。
開示資料には、2016年度と2017年度1Qがあるが、両方とも、WH損失、フリーポートのリスク、PBOの割引率など詳細な開示がある。また、ランディスギア株売却益は2Q計上予定。