複数の報道によると、WDは、これまでから大幅譲歩、新しい提案を提示した。アップルも一部参加との話もあるがこれは不明。https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ05I8D_V00C17A9000000/?dg=1
なお、その後、役員会で検討との報道もあったが、むしろ、以前、報道もあった、東北の北上市の建設決定だった。岩手東芝もあり、リスク分散などを考えれば自然。ただ、これが何かの布石かもしれない。
WD提案
今回のWDの提案は、①最初の段階では出資せず(契約債務の1500億円程度の扱いは不明)、将来については不明、②JVの中で、うち、直近のフラッシュビジョン、フラッシュパートナーズが、それまでのJVが50%ずつだったのを、サンディスク時代にサムスンによる買収リスクを避けるため東芝が60%以上にした分があり、これを1000億円程度で買い戻し、アロケーションを変える、が中心。
独禁法審査
このWDの譲歩は大きい。これなら、実質ゼロ(契約債務が1500億円程度あると推定され、その分の7%程度は入る?)ゆえ、独禁法は審査不要だろう。
http://www.jftc.go.jp/dk/kiketsu/index.html
早期の最終合意を期待したい。ここに至っては、交渉術ではなく、同じ船に乗っているという現実の再確認の中で、トップ同士の信頼と決断だろう。
シナリオでは①と②の間か
前回、今後のシナリオとして、8月31日に、BSジャパンの「プラス10」にスタジオ出演して、今後のシナリオについて、①WDで決着60%、②時間切れ30%、③その他、と発言し、9月1日のブログでも補足した。東芝の今後のシナリオ、独禁法は大丈夫か?2017年 9月 01日 金 続きを読む
この中では、①と②に近い提案だといえよう。