各種報道、東芝の広報IR資料でも正式発表があったように、20日の役員会で、ベイン連合に東芝メモリー社(TMC)売却を決定したようだ。WDや鴻海とは、交渉を打ち切るようだ。
WD訴訟、独禁法審査、に加え、参加企業も不明であり、なお、不透明要素が大きいが、うまくいけば、譲渡価格2兆円、税前で1兆800億円、株主資本で7400億円の増加が見込まれ、債務超過は回避される見込み。最終契約は近日中の模様であり、10月中旬の臨時株主で正式決定される。東芝の持ち分は3500億円程度で、17%である。
http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20170920_2.pdf
とりあえず、綱川社長、平田CFOなどの決断を労いたいし、このまま、TMC売却と債務超過回避、新生東芝の回復を期待したい。
問題点山積
他方、問題点は山積だ。そもそも、参加企業の名前や数、持分などが不明であり、スキームも難しい。
役員は社内も社外も、上場廃止回避に傾注すべき
かりに、上場廃止なら、再上場は容易ではなく、その間は、資金調達も大変で、設備投資もできない。