日経新聞10月25日朝刊が、11月発売予定のアップルの「iPhone X」(以下、X)に関して、2017年内の出荷が2000万台になりそうだと報じている。既に、台湾の工商時報その他のメディアや、業界内では、だいぶ知られた話であり、それほどサプライズはないが、事態は厳しく、短期的にサプライチェーンの状況が変わる可能性もあろう。
もともと、OLED搭載のXは、OLEDパネルがサムスン1社供給、他にも色々な課題があり、出荷台数が不安視されていた。当初は、2017年1億台との説もあったが、夏頃には、6000万台説に下がり、9月発表以降は4000万台説が多く、これと比べれば、半減であり、年末商戦にマイナスだ。
まさに、ロミオがジュリエットを待たせており、両者が会わない(生産が合わない)と、Xはできないわけであり、Xマスに間に合わないと、悲喜劇の林檎の物語になってしまう。