東芝のトップであった西田さんが12月8日、心筋梗塞で亡くなった。東芝問題について、トップとしての責任感は当然あったろうし、加えて、連日のマスコミ攻勢や、プライベート無視の暴露本もあり、心労は想像に難くない。また、胆管癌の手術後、苦しい中を、せめて、批判されても、自分の想いを残そうと、マスコミ取材に応じ、無理もあっただろう。東芝の栄光と挫折の中にあり、本当の評価は、西室さん同様、もう少し先に定まるだろう。
不思議なタイミング
それにしても、特設注意銘柄解除直後に、西室さんが亡くなり、増資成功による上場維持決定直後に、西田さんが亡くなったのは、ご両人が、自らの命と引き換えに(命を縮めて)、神と取引して、東芝を延命させたように思えてならない。心よりご冥福を祈りたい。また、それ故に、新東芝の再生と、東芝メモリの発展を期待したい。
西田さんの本質は何だったか
社長選びの難しさ
90年代の電機メーカートップ