日立国際、TOB成立(12月8日)

 

日立国際のKKRによるTOBが、128日に、ようやく成立した。TOB成立要件の下限24.16%をわずかに超える25.22%8日終値は3155円であり、TOB価格3152円を上回った。始値の3130円が安値、高値3170円だった。

 

 当初、4月のTOB発表時点では、2503円であり、その後、好調な業績もあり、一貫して株価は上昇、8月上旬に開始する予定を一旦、延期、10月から再開したが、アクティビティストファンドのエリオットが登場、10月にTOB価格を2900円に引き上げたが、なお上昇、1124日の締め切り日には、高値3370円となった。エリオットの保有も8.59%となった。このため、TOB価格を3132円、締め切りも128日に延長した。業績も期初の、売上1690億円、OP175億円、NP114億円から、1011日には、SPE中心に、売上2140億円、OP290億円、NP199億円に大幅上方修正された。今回、あるべき姿に向けての新たなスタートとなる。とりあえずの上場廃止は長年フォローしてきたアナリストとして、一抹の寂しさもあるが、最高益と最高値で、とりあえずの有終の美を飾り、多くのステークホルダを満足させた。