心臓血管カテーテル手術体験記(11月20日)

 

去る1120日に、友人が院長を務める「かわぐち心臓呼吸器病院」(http://www.kheartlung.jp/)にて、血管のカテーテル手術を受けた。無事成功し退院、お陰様で、通常通りの活動をしている。多くの皆様には心配をかけましたが、改めて、御礼を申し上げ、ここで、体験談を記したい。

 

 不安もあったが、友人の院長も手術前に顔を見せてくれ、大いに安心した。彼は高校時代の同級であり、長年の友人でもあり、研究も臨床でも素晴らしい実績がある。救急や集中治療の専門という立場から、多くの分野の医師を見ており、いつもどこの病院に行けばいいかをアドバイスしてくれる。過去にも、入院で世話になったが、常に勉強をし、患者の立場にたった医療を実践している、本当の名医だ。彼なら万が一のことあがっても、文句はない。まさに全幅の信頼を置いている。

 

信望もあり、彼の病院には、医師も看護師も素晴らしいスタッフが揃っているようだ。血液検査では、どの病院でも、注射をさす時、失敗が多いが、この病院では、一発だった。こういうところにも、医療レベルの高さが垣間見られる。

 

手首の血管からカテーテルを入れる。局所麻酔なので、多少、注射が痛い程度で、ステントを入れ、圧力を入れる場合も、かすかな圧迫感はあるが、苦しさはない。医師の会話が聞こえる上、大きな画面で、手術の様子がリアルに分かる。実質正味30分程度か1時間位で終わり、手術は苦痛もなく、すぐ、歩いて病室まで戻った。出血の危険があるので一晩泊まり、ナースが、少しずつ、止血のための手首の圧力を和らげる、安眠、9時にはシャワーも浴びた。

 

 翌日、無事に退院、通常通り活動していいと言われたので、電車で帰り、午後に予定されていた自身がモデレーターのセミナーに出て、スピーチもした。どうなるか未定で、代行を御願いしていた方々はたいそう驚いていた。

 

 まさに、今回、驚き、感謝もしたのは、医療の進歩であり、医師はじめ、看護師、検査技師、医療機器メーカーや、医療に携わる多くの方々の長年の努力だ。今回は、血管に入れるステントは、φ3mmの形状記憶合金であり、これも進歩し、滑りを良くするために薬が塗布されている。また、これを、3D的な画像を見ながらの手術となるが、CTやディスプレイ等の進歩も素晴らしい。

 

 また、今回、病院は、半導体工場とホテルに、似ている点は多いと思った。手術室など、クリーンルームであり、機器などは似ているものも多い。効果なハイテク装置であり、医師も看護師も、クリーンスーツだ。優秀で高コストの医師や装置を、どうフル稼働させるかが、経営の鍵だろう。そこで、稼働率がバラバラでは、効率も悪いし、フル稼働することで、習熟効果も上がる。

 

そして、人間に対するホスピタリティという意味では、ホテルの要素もある。流石に、豪華な部屋や料理というわけにはいかないが、清潔、リラックス、などはホテル同様だし、ナースにも、医療知識や技術だけでなく、ホテルマンの人間観察力や対応力がいるだろう。病院もホテルも、出る時は、真の健康を取り戻すわけだ。