2018年で平成時代も終焉に向かう。2020年にはオリンピックもあり、新しい時代が到来、電機精密業界でも、新トップが登場しよう。
世界で見ても、2017年は、多くのカリスマのトップが交替した。GEのイメルト氏(16年間)。シスコのチェンバース(20年間)、グーグルのシュミット氏(17年間)、TSMCのリチャードチャン氏(創業来)、また、サムスンも、イゴンヒ氏がどうなるか。
トップの任期は、①定款その他で定められている場合、②明文化はないが事実上決まっている場合、③全く決まっていない場合、があるだろう。実態は、②と③が多いだろう。
そこで、問題は、③の場合だが、業績不振や不祥事以外でいえば、リストラ一巡で最高益達成とか、中計の最終年度や、創業100周年などの節目のタイミングが重要だ。日々、ギリギリの緊張感と責任感で努めているトップの気持ちを憶測すると、親しいライバルの退任や、知人や家族のアドバイスなども、大きなきっかけとなろう。そして、この2018〜2020年は、平成という時代の終焉だけでなく、創業して、30周年、50周年、100周年などを迎える企業が多い。
こういう時代背景の中、内外で、いっせいに、カリスマ社長も含め、トップ交替が相次ぎ、それが、更に、そうした傾向を加速しよう。おりしも、ガバナンスが重視され、社外取締役の役割が大きくなり、経営や取締役会のあり方も大きく変わる。そういう経営陣の変革タイミングが、平成終焉、オリンピック、金融政策転換など、マクロ経済でも転換点になりそうなことは、何という運命の巡り合せだろうか。