日立国際(6756)は3月9日をもって有終の美を飾り上場廃止

 

日立国際電気(6756)は、既に予定されていた通り、39日をもって上場廃止、38日の引けが最後の株価だった。始値3110円、高値3120円、安値3110、終値3100円、出来高1277200株、時価総額3272億円だった。上場は19619月。中計を大きくクリヤし、過去最高益更新、過去最高株価で有終の美を飾った。3Q決算開示では、通期の売上2140億円、OP290億円、NP199億円だった。

 

今後は、20186月以降、SPE部門をカーブアウト、KKRのファンドのHKEホールディングス60%、日立20%、日本産業パートナーズ系のファンドHVJ20%の傘下で映像無線などを中心に発展する。カーブアウトされたSPE部門は、社名が㈱KOKUSAI ELECTRIC(金井社長)となり、本社は神田鍛冶町になるようだ。

 

会社側のコメントは、「株主の皆様をはじめ関係各位の皆様には、長年にわたり当社の経営にご理解と温かいご支援を賜りましたことを心より感謝申し上げます。今後、事業再編を完遂し、それぞれの事業をより発展させることを通じて、社会への貢献に努めて参りますので、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」とのことだ。

 

映像無線が中心の新しい日立国際も、SPE部門も、他社と連携して、発展しようが、映像無線の方は、将来また、6756で、再上場してほしいものだ。今は、両社は、シナジーが薄く、全く異なる事業だが、その理念である「基本と正道」「和、誠、開拓者精神」等は、共通である。そして、遠い将来は、また、何らかの形で、一緒になることもあるかもしれない。瀬をはやみ岩にせかるる滝川の割れても末にあはむとぞ思ふ。