4月27日10時半より決算説明会と中計2020発表に参加、質問もした。説明者は、橋本会長、濱田社長、PQA担当の新美氏、質疑は窪田氏も参加。濱田氏の質疑対応に自信と誠実さを感じた。
業績
2017年度決算は、4Q受注が5G新製品の貢献で、243億円(T&M166億円)と、y/yマイナスながら、q/qは回復、年間では、受注も売上も未達ながら、利益は上方修正。受注910→885億円、売上910→860億円、OP44→49億円、NP30→29億円
2018年度は、受注920億円、売上920億円、OP66億円、NP50億円と、大きく回復。為替105円/$想定、1円で1億円の影響ゆえ、110円なら、OP70億円となる。
GLP2020発表
2014年3月に作成したGLP2017計画は、大きく未達となったが、背景は、モバイルが30%落ちると見ていたのに60%減、5Gが1年以上前倒しでR&D負担が増えたため。しかし、2000年以降、ITバブル崩壊、リーマンショック、今回の端境期と3つの大波があったが、今回は何とか底割れは避けられたことは評価されよう。
今回のGLP2020発表。売上1050億円(T&M700億円、PQA260億円)、OP145億円(T&M100億円、PQA30億円)、NP110億円。T&Mでは、同時に、202X年に売上1300億円以上、OP240億円以上(実際は、T&Mが売上1000億円、OP200億円、PQAが売上300億円、OP40億円)。
業績は、過去、8年サイクルカーブで変動しており、前回は2012年が3GやLTEでピークだったが、2020年は同水準、ただ、前回がT&M一本足だったが、今回はPQAも大きく育ち、二本足となる。
ポートフォリオで周期と位相を変えれるか
同社は、ユーザーの先行投資などに依存する微分型産業であり、サイクルに翻弄される宿命にある。
規模の差をどうするか?
T&Mは、ライバルに比べ、規模などで差が大きい。
ACEはプラスへ
同社のKPIは、ROEとACE(税引き後OP-資本コスト(WACCは5%を前提)だが、後者については、2015〜2017年度の3年連続でマイナスだが、今後はプラスにいけるようだ。
若林のR&Dと割引率に関する恒等式は成立するか
ここに、筆者が考案した、若林のR&Dと割引率に関する恒等式命題(検証中)を当てはまると、成立している。