京セラの決算説明会が4月27日13時から開催され、参加し、質問もした。プレゼンは谷本社長、質疑は青木氏も対応だが、社長から積極的に回答。
業績2017年度はソーラー材料を引当損失502億円など
決算は、2017年度売上1.58兆円は過去ピーク、OPは後述のソーラー材料引当損失等で956億円、事業利益1319億円、NP818億円。CAPEX865億円、Dep701億円、R&D583億円、111円/$、130円/€。
ソーラーのポリシリコン材料を502億円引当損失。契約の価格を下回り、2年間在庫と2020年10月までの契約上の未購入も含め処理。30%の材料コスト低減効果があり、売上拡大に使う。また、AVXの一時損失110億円もあった。
2018年度はIFRS導入、環境はいい
2018年度は、売上1.65兆円、OP1540億円、事業利益1900億円、NP1340億円。CAPEX1100億円は過去ピーク。IFRS導入の影響は売上で500億円、OPは100億円、内訳は、Dep定率から定額で150億円、年金が50億円マイナス。Depは750億円、R&D700億円も過去最高、5G等。為替105円/$と厳しめ、130円/€。
経営環境は、SPE向け部材、半導体パッケージ、デバイスが強く、ソーラーも減損一巡で増益、黒字化。
先行投資
SPE向け部品は鹿児島、八日市でキャパ増20%。セラパッケージはIoTカメラ向けが強く、川内工場でキャパ25%増。
製造部門で、AIラボやロボット活用センターを導入、生産性や自動化を進める。これまでは、事業部毎にマーケティングやR&Dを展開したのを、部門を超えた横断組織を活用、IoT、ADAS、エネ、医療など重点テーマにフォーカスした新たなマーケ組織を導入。
車載、5G関連、メディカルでプロジェクトを始め、社外との協業も進める。
M&A多い
M&Aも、昨年だけで、SENCO(空圧工具)、RYOBIの電動工具、TTエレクトロニクスのクルマセンサ、イーサトロニクスの無線アンテナ、データバンクのECMなど。
IoT時代に、KDDIとの関係、通信とエネルギーの関係
今後、IoT時代に、ソフトバンクも布石を打っているが、KDDIも同様。