メルコホールディングスの決算説明会〜経営継承と森の経営

 

5710時半より開催の説明会に1年ぶりに参加。今回は、43日に創業者でもある前代表取締役会長である牧誠氏が逝去(同氏は、先立つ10月には代表権を返上)、シマダ屋の経営統合、など大きな変化もあり、同社の経営の行く末に関心も高く会場は満員、質問も多かった。プレゼンは、これまで通り、副社長の松尾氏、司会はIR生出氏。

 

転換

 

説明会の資料や開示の仕方がやや変わった。これまで、コア子会社のバッファローの製品カテゴリーを中心に、周辺製品、サービス、金融、という分類だったが、周辺と金融、そして新たに、今回、シマダ屋統合で、IT関連、食品、金融となった。

 

業績

 

2017年度業績は、売上723億円、OP53億円、RP64億円、NP52億円。売上とOP等は減収減益ながら、NPは過去2番目、ROE12%EPSは自社株買いもあり過去最高。年間配当は記念配当も含め75円。総還元性向80%が目標だが、77%まで来ている。

 

2018年度業績は、昨年度に続き、見通しが困難だとして、非開示。

 

PC周辺機器業界

 

PC周辺機器業界は厳しいが、トップシェアは維持、安売り競争に巻き込まれないことが重要。

 

 

森の経営、1000年企業などメルコバリュー

 

メルコは、創業40年を経過し、オーナーであり創業者の牧誠氏から、寛之に経営継承され、事業もPC周辺の依存度は下がり、ビジネスモデルも売り切りからリカーリングに替わる。

 

シマダヤとの経営統合は、ITと一見遠い食品分野だが、逆にITとの掛け算によるシナジー効果は大きいだろう。こうしたクロステックがM&Aでも重要だ。前会長が導入した森の経営も、多くの異なる樹木が増え、しっかりと根づいてきた。