三菱電機の経営説明会〜杉山社長登場

 

2015時半より、4月に就任した杉山社長による経営説明会に参加した。CFOも松山氏から、皮籠石に交替された。既に、マスコミ向けには、記者会見など多く、GEやシーメンスと比べての課題や、事業間連携、掛け算経営について語っている。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO28996090U8A400C1X12000/

 

 投資家アナリスト向けは、今回、社長就任後初めて。ただ、過去、201511月に、エアコン事業の説明会で登場、ちょうど、同社にとっては、久しぶりのM&Aだったデルクリマ社の件もあり注目された。

 

https://www.circle-cross.com/2015/12/04/2015123-三菱電機の空調冷熱の説明会-1124-報告/

 

杉山氏の実績

 

 杉山氏は、自動車機器を振り出しに携帯電話端末、空調機器や家電など幅広い事業分野で経験を積んだが、特に、ケータイ販社のダイヤモンドテレコム売却、デルクリマ社のM&A成功が大きなポイントだろうし、トップとして、事業ポートフォリオ組み換えやM&Aに関わるのかもしれない。

 

なお今回も、理工系、また、稼ぎ頭のコア事業であるFAからではなかった。90年代以降の社長変遷は、先日亡くなった北岡氏のあと、谷口氏、野間口氏、下村氏、山西氏、柵山氏、杉山氏と、5-6年のサイクルだが、この中で、稼ぎ頭のFAからは、下村氏のみだ。むしろ、傍流のデバイスや生産技術、研究開発などが多い。

 

質疑内容

 

 説明会質疑では、100周年の020年の売上5兆円、OPM8%への抱負、M&Aの考え方、自動車機器事業でEV化の中でエンジン補機周りのスタータ等のリスク認識、エネルギー関連の見通しなどが多かった。

 

決算

 

 なお、去る427日に決算発表、2017年度実績は売上4.4兆円、OP3186億円と好調だが、2018年度計画が4.5兆円。OP3150億円と保守的。為替100円前提が背景(1円円高で12億円のOP影響ゆえ、110円なら120億円、y/yでは330億円影響)。また、今回より、IFRS導入だが、影響は小さいようだ。

 

FA説明会