有機EL討論会での特許庁審査第一部の中山氏のプレゼンの概要を記す。中身は、平成29年度特許出願技術動向調査報告書である。日本を含む5大特許庁への6年間の特許出願を対象に行った有機EL装置の技術動向調査であり、フレキシブル化を課題とする出願急増、材料分野の発光・輸送材料(特にTADF)、基板・封止材料の出願が多い。成膜では、韓国・中国は乾式(蒸着)、日本は湿式(印刷)だが、やはり、韓国が、デバイス、材料、装置で強い。https://www.jpo.go.jp/shiryou/pdf/gidou-houkoku/h29/29_02.pdf
これをヒントに、原典の報告書を見たが、絶望的な状況である。中国の台頭も予想以上、また、論文発表でも日本は厳しい。