7月9日10時〜11時半にかけ開催の「SIビジネスの強みと展望」説明会に参加、質問もした。質疑も十分な時間があった。プレゼンはグローバルサービスインテグレーション部門シニアフェロー宮田一雄氏。常務も経験、理論家でもあるようだ。
事業説明会の背景
富士通は、ここ数年のリストラの最終段階にあり、ハードからサービス・ソフトへポートフォリオを組み換えている。ニフティ、富士通テンに加え、PCやケータイの入れ替えもあり、先日は半導体もあった。
クラウド化の中で富士通SIは大丈夫か
富士通が国内IT、SIerでトップであり、強固な競争力を保有していることは、同意するが、問題は、それは国内という特殊性の中であり、いずれ国内もクラウドに移行、また、現在の富士通のSIの強みは海外ではスケールしないことだ。
ガラパゴスIT国家
世界のIT市場では、SI型は25%しかないが、日本では46%と多い特殊性がある。また、日本のソフト産業の国際競争力は劣位だ。
これまでのSI事業理解としては良かったが、質疑はクリアではなかった
質疑は、K5やメタアークの生産性の寄与、ITエンジニアの高報酬支払い能力の可否や人事制度の刷新の可能性などについてであったが、十分な回答は得られなかった。