リーマンショック10周年を前に

 

来週915日は、リーマンショック10周年であるから、あと10日だ。8月頃から、マスコミからの取材も多く、今来週にかけ、特集を組む場合も多いだろう。

 

2008年の915日は、月曜だったが、その数日前の土日の快晴の日に、親しい先輩の御尊父で金融業界でも偉大な足跡を残された方の葬儀に参列した。帰りに友人と、景気の話になった時、彼が変なことを言ったことを昨日のことのように覚えている。それは、「15日の月曜に巨大地震かテロかある。それを知っているVIPは一時的に日本を離れている」ということであった。彼は時々、極端な話でからかうような癖があるので、あまり気にしなかったが、来たのは天変地異以上のものだった。

 

 また、当時はヘッジファンドで運用をしていたが、もう一つ忘れられないのが、約1年前の8月中旬の事件だ。815日から、サブプライムローンショックで、株式市場は暴落していたが、817日のザラ場で、日経225先物が、ストップ安で、しばらく値がつかなかったのだ。通常、日経やTOPIXは最も流動性があり、故にリスクヘッジに使うのだが、それがストップ安というのは異常な事態である。歴史上、有名なのはリーマンショックだが、実は2007年の方が大変であり、不気味だった。それが顕在化したのが、翌年だったという印象だ。