9月4日、アグモニ氏率いる国際的金融機関のチャータードグループ傘下のPWM日本証券主催のセミナー「日本-イスラエル〜イノベーションの架け橋」に参加、基調講演を行った。場所はアメリカンクラブで200-300名と盛況。
昨年10月23日に、日本イスラエル商工会議所で講演したが、最近、不思議にイスラエルと御縁があり、ハイテク動向だけでなく、MOTでも起業・スタートアップは重要であり、イスラエルに学ぶことは多い。日本とイスラエルは、国民性など真逆なようで、文化では類似点も多く、関心を持っている。
基調講演は若林(理科大MOT)と三津家氏(田辺三菱製薬社長)、クラスター博士(テルアビブ大学学長)
基調講演は、私が「日本の先端技術とイスラエル」のテーマで、今後の技術トレンドと日本の強い分野、その構造変化、国際競争力低下の中、その解決策としてのイスラエルとの補完関係についてスピーチした。
その後、三津家正之氏(田辺三菱製薬株式会社代表取締役社長)が「イスラエル最先端技術の現状」と題し、自社紹介と提携投資先のニューロダーレム社について紹介された。
最後に、ジョゼフ・クラフター博士(テルアビブ大学学長)「イスラエルエコシステムとTAUベンチャーファンド」(後述)であった。
イスラエルのハイテク・スタートアップ4社
その後、厳選されたイスラエルのハイテク・スタートアップとして、InnerEye社(画像解析)、Halo Digital社(インダストリアルIOT&サイバー)、Zsquare社(高性能内視鏡)、ContinUse Biometrics社(非接触型生態認証)がプレゼンを行った。
パーティ
その後のパーティには、駐日イスラエル大使館関係者やテルアビブ大学関係者の他、国内企業、投資家など多くが参加。まず、駐日イスラエル大使のベンアリ女史のエネルギッシュなスピーチ、外務省中東アフリカ局長の挨拶、中山衆議院議員の乾杯では安倍内閣のイスラエル重視政策、塚本氏(元 METI日本イスラエル商工会議所会頭)の絞めの挨拶があった。
ジョセフクラスター学長(テリアビブ大学) https://english.tau.ac.il/
テルアビブ大学は、イスラエルのトップ大学であり、首相はじめ、映画監督など、政治、科学技術、芸術など広い分野で、多くの有名人や人財を生み出している。学長のプレゼンは、最初にビデオ、あとは資料なく、エネルギッシュなプレゼンであった。以下は、その要旨やキーワードである。
イスラエルのハイテク・スタートアップ、ベンチャーの講演
厳選されたイスラエルのスタートアップのトップが自ら講演、デモもあり、講演後、ブースで実物を触って質問できた。