日経新聞とオランダ学術情報大手エルゼビアが共同で先端技術の研究テーマ別ランキングをまとめたところ、上位30テーマのうち、国別論文シェア中国がで、23でトップ、米国の7を上回り、米中摩擦の懸念と報じている。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39587340Q8A231C1MM8000/
30テーマの内訳は、新材料が9、電池が8、医療バイオが7、化学3、などであり、デバイスや回路系、通信ネットワーク系、ソフトウェア、量子コンピュータ等はなく、日や欧が1位のものが無いのは、やや違和感はある。また、日本が比較的競争力を維持してきた材料等でも、トップが無いのはショックである。日本が3位は、ゲノム編集と免疫療法、CO2有効利用、の2つのみ、4位は、単原子層、ペロブスカイト、NaS電池など8分野ある。
既に、中国は、10億人の民がおり、世界トップの清華大学など中心に、頭脳も意欲も優秀な人財も多く、手厚い科学技術政策の中で、活躍するのは当然だ。電池に関しては、特許庁の調査がある。論文発表件数では、ベスト10のうち、8つが中国であり、圧倒的だ。
電池や材料だけでなく、全体の論文数、引用件数でも、2013〜2015年で、既に米に次いで2位である。
さらに、1998年から2008年当時で、国際的な論文に収録された被引用数は、材料科学で、既に世界3位。10.1%を占める。
科学オリンピックでも、数学は3位だが、物理、化学、生物、情報で1位だ。
日経新聞報道や、あるいは、アメリカが、いろいろやろうとしても、既に、中国の科学技術は、もはやどうしようもないところまで来ている。さらに、科学技術人材目標が素晴らしい。
この事実を認識して、日本は、米中関係を考えるべきだろう。