オムロンの3Q決算説明(1月30日)をHPで視聴、2月1日開催のスモールミーティングに参加し、質問もした。説明会は、日戸CFO、執行役員の大上氏、竹田氏、奥村氏等、スモールは井垣氏、奥村氏等。CFOからは、今回の下方修正に対する責任や対応が強調された。
3Qは想定内だが、12月からIABが悪化
3Q決算は売上2194億円、OP203億円、NP123億円、y/yでやや減益、セグメント別には、IABとEMCが減益、他は増益。全体OPは社内計画線で上ブレとのこと。セグメント別では、IABとEMCは下ブレ。
業績下方修正、過去とは似て非なる
2018年度通期業績は、売上8800→8550億円、OP830→720億円、NP585→500億円へ下方修正、OPで110億円の下方修正だが、セグメント別では、IABで110億円分、EMCで30億円分、逆に本社直轄で15億円の上方修正。売上減に対し、利益減が大きいが、付加価値の高いIABゆえ、当然であろう。地域別差異は無いようだ。状況は、2015年と似ているとの指摘があったが、当時はVG2.0前で、収益構造が異なり、IABやHCBに注力しておらず、全く異なる。やや、IABの4Qは下ブレ懸念あろう。
今後を見据えた改革、本社直轄改善進む
HCBの不況抵抗力
HCBは、景気抵抗が強いが、それでも、血圧計などは贈答品も多く、多少の影響。オンラインチャネルセールスは好調のようだ。
来期は前半まで厳しいが中計に注目
成長の鍵は、HCBであり、ビジネスモデル変革も含め、次期中計に期待したい。セグメント独自のビジネスモデルに応じて、ROICだけでなく、CCCなどをKPIにするなど、自由度があってもいいのではないか。