2月4日16時より説明会、2Qに続いての、業績下方修正でもあり、参加者多数、説明・質疑共に、皮籠石常務、質疑は足元の景況感に関するものが多い。
業績3Qは月を追うごとに急減
業績3Qは、売上1.09兆円、OP755億円、NP593億円、FCFはマイナス413億円と悪化。12月から、景況感が減速、円高、原材料高騰が落ち着いたが、一部の部材の不足なども影響もあり、原価率悪化。会社側は、四半期での見通しはないため、明確な言及は避けたが、想定より悪そう。
通期は2度目の下方修正
通期2018年度業績は、売上4.51→4.5兆円、OP3050→2850億円、NP2400→2250億円、と2Qに続き、再度の下方修正、4Q為替は105円/$、125円/€。
原材料高騰の影響は、従来170億円(家電120億円)から150億円(家電105億円)と小さくなった。3Qと4Qは、同額で、全体20億円、家電15億円。
OPで200億円の下方修正だが、セグメント別には、重電システム700→750億円、産メカ1740→1470億円、情報通信100億円で不変、電子デバイス60→50億円、家電520→590億円であり、産メカが270億円、電子デバイスが50億円の下ブレ、家電が70億円の上ブレ。
2019年に向けて
ここ数年、好調だったFAは当面は厳しく、重電システムや情報通信、家電などが牽引役だが、踊り場になろう。重電は、電力自由化、2020年の送電分離対応投資などがある。オリパラは一段落だが、大阪万博もあり、案件は目白押し、コメントは無かったが、5Gインフラ投資の恩恵も、情報通信分野も含め手期待できよう。
今回、FAなど変化への対応が、やや遅れ、在庫管理や、調達でも、問題が残った。FCFも改善せず、現預金水準も悪化など、B/Sに三菱電機としては、懸念が残る。CFOの手腕が重要だろう。