2月13日16時半からの決算説明会に参加し、質問もした。異常事態は一巡し、マスコミと投資家アナリストは別、プレゼンは平田CFO、引き続き丁寧な開示で、今回、TMCの状況も含め明らかになったことを評価したい。質問多数だが、満遍ない。
業績下方修正だが実態はそれほど悪くない
業績3Qは、売上8692億円、OP12億円、NP赤字605億円、2017年度度3QのOP173億円から減益、一過性要因として、2017年度3Qはは原子力で、減損-100億円、2018年度は、ニューフレア(NFT)の減損-98億円と国内T&D案件-111億円、計200億円があり、これらを除くと小幅減益。景気悪化の中で、火力が厳しく、HDDや半導体が悪化する中では、健闘か。
2018年度は、売上3.62兆円は不変、OP600→200億円、税前赤字400→赤字1100億円、NP9200→8700億円だが、このうち、OP内では、NFT減損178億円、国内T&D引当170億円など、一時的な要因が多い。また、OP外では、東芝メモリ(TMC)社の資産配分(PPA)に伴う持ち分利益減350億円(表面上は550億円だが、会社側でリスク200億円を織り込み済み)。
Nextプランに変化なし
今回、OP200億円まで下方修正されたことで、Nextプランを不安視する向きもあるが、Nextプランでは、構造改革費用273億円を除けば、OP873億円であり、今回の構造改革や一過性費用を除けば、OP805億円であり、これが、現状の実力値であろう。
TMCは赤字へ
今回開示されたTMC社の持分法損益は、1Q(6月単体のみ)122億円、2Qが330億円、3Qが赤字377億円 (通常分は黒字186億円、PPA影響赤字563億円)、4Q見通し赤字125億円。PPAにより、7841億円だったノレンは、3878億円となった。年間では、持ち分赤字50億円。
TMCのB/Sへの懸念〜自社株買いをしているどころではない
懸念は、TMCの業績悪化による有価証券評価減である。まさに、自社株買い等している場合ではない。