ザインエレクトロニクスの決算およびキャセイトライテック提携に関する説明会参加

 

2616時半より、ザインエレクトロニクスの2018年決算説明会参加、プレゼンは、高田社長、併せて、既に発表されているが、201812月に、3.5億円で買収、連携化(52%)したキャセイトライテック社との提携についても紹介があった。通常より、中原氏は、ザインの取締役就任。通常より、やや多めの参加であり、キャセイトライテックについて質問が多い。

 

決算2018年は黒字化、2019年はキャセイトライテック社を織り込む

 

 2018年決算は、売上32億円、GP19億円、OP32百万円、NP1億円。アプリケーション別には、売上61%を占める産機が横這い、OA向け、ゲームモニタやセキュリティカメラ向けは増加だが、アミューズメント向け減少、21%占める車載は5割増、18%占める民生は減少と、大きくポートフォリオが変わっている。民生向けは中国デジタルサイネージが遅れた。

 

 2019年は、売上50億円、GP27億円、OP1.7億円、NP1.6億円だが、現在84%資本参加のキャセイトライテックがフル貢献。

 

キャセイトライテックのAIOTとシナジー効果

 

 キャセイトライテックは、中原氏が1993年に創業、IoTM2Mの設計開発などファブレス企業であり、通信モジュールSIMCOMの日本総代理店でもある。

 

短信によると、同社の業績は、2015(201512月期)は売上3.6億円、OP赤字7千万円、2016年売上5億円弱、OPやや黒字、2017年度は売上7.2億円、OP1千万円、2018年度は、売上9.2億円、OP2.6千万円、AIOTで再成長だ。今期は売上は13億円前後の想定。

 

 

 ザインは、上場後、LVDS等の高速インターフェイス技術を鍵に、液晶TVが急拡大した2005年頃には売上200億円を超え、OP25億円となったが、その後、業績は低迷、売上は50億円以下、利益も数億円で低迷、さらに、2011年度、2017年度は大きな赤字損失となった。中計J-SOARの中で、キャセイトライテックとのシナジー効果で、再成長が期待される。

 

 また、ファブレス半導体メーカーの成長の鍵は、今回のようなM&A、連携だろう。中原氏を経営陣に迎え、シリコンバレーにも新拠点設立、攻めの時だ。AIOT5Gの上げ潮に乗ってほしい。