東芝メモリ(以下、TMC)に関して、昨20日のロイター、今日21日の日経新聞等でリーク報道が相次いでいる。両方の記事には、ハイニクスの転換社債などの件や、指図権の行方等はコメントされていない。
昨日のロイター報道では、早ければ9月の上場、主幹事は野村と三菱UFJモルガンスタンレーを選定、時価総額は2兆円、上場に先立ち、アップルやシーゲート、キングストン等4社の保有する優先株4000億円超を買い戻し償却、メインバンクの融資を賄うが既にある6000億円も含めて1兆円に借り換えを求めるそうだ。TMCはDBJとINCJ(JICではない)に2000億円の出資を求め、その場合は、メインバンクからの融資は減るようだ。https://jp.reuters.com/article/toshiba-memory-idJPKCN1Q916D
日経報道では、DBJが最大3000億円規模出資を検討、INCJも出資に向け調整中という。なお、両者は、東芝が持つ議決権の指図権を持つ。TMCは2019年中に予定の上場に向けて、アップル等4社の優先株償却の検討も始めるようだ。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41542990R20C19A2EAF000/?nf=1
六つの論点
半導体再編最終幕か
TMCが上場すれば、ルネサスと並んで、日本半導体の復権であり、これが、システムLSIやアナログ半導体業界の再編、ソニーのCMOSセンサー事業にも影響があるかもしれない。ルネサスや、ソシオネクストの動向も注目される。https://www.circle-cross.com/2019/02/17/ソシオネクストとルネサス-わが妄想/
ただ、半導体業界の「勝利の方程式」は、業種にもより、水平分業か垂直統合か、コングロマリットか単独かという単純な議論ではない。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO41242510T10C19A2TJC000/