新年度を間近に、デバイス市況が気になるところだ。メモリが2018年夏以降、急落、未だに、底打ちが見えない中で、米中摩擦等の心理的、政治的な影響もあり、デバイス全体に不透明感が広がりつつある。アプリケーション別で見ると、クルマのCASE関連、5G関連以外は、全て厳しそうだ。
半導体は非メモリもマイナスへ
WSTSの1月出荷はy/yで13%減だが、メモリが33%減の他、ディスクリート、アナログ等もマイナスに転換、オプトを除き、非メモリも、マイナスとなった。ファウンドリも、TSMC、UMC共に、1月、2月とマイナスが続く(但し、OSATは斑模様、ファブレスのメディアテック、ノバテックはプラス維持)。
台湾動向
台湾の経済日報によると、18年に暴騰したDRAM、受動部品、半導体用シリコンウェハーに加え、やはり暴騰したMOSFETについても、最近になって大手が5~10%の値下げに踏み切るとの見方が出ているとしている。
足元から5月にかけ波乱要因が多い