Nidecがオムロンの車載を買収

 

日本電産(Nidec)とオムロンは、416日に、別々に、オムロンの車載事業の中核子会社であるオムロンオートモーティブエレクトロニクス(OEC)が、Nidecに買収されることを発表した。関連する海外子会社も併せて譲渡される。実態的に、オムロンの車載(AEC)事業はNidecへ移され、発展することになる。

 

AEC事業は2018年度会社計画では、売上1300億円、OP60億円、2017年度は同順で1312億円、OP58億円、Capex58億円、Dep52億円、R&D105億円、資産890億円、従業員数5500人弱。OEC単体では、売上363億円、NP36億円、総資産404億円、純資産265億円。AECの売上構成は、日本13%、米州32%、欧州2%、中華圏22%、東南アジア他25%、直接輸出6%。製品別内訳は、スイッチ関連が26%、モーター/EPS25%、他49%。主力製品は、EPSEPS、パワーウインドースイッチ、エンジンスタート等のボディ制御システム、セーフティユニットと豊富。顧客に、米ビッグ3はじめ、韓国メーカー、国内メーカーなどを有するようだ。

 

オムロンは、これまで、AEC事業も、IABHCBSSBなどと並びコアであり、中計でも、FA、ヘルスケア、モビリティ、エネルギーマネジメントを注力ドメインとしていた上、最近は、やや収益低下とはいえ、ROIC経営の上でも、目標を達成しており、ADASなど成長が見込まれ、SSB等ともシナジーが見込まれるだけに、サプライズだ。経営重心でも、ど真ん中やや上である。