日東電工の本決算(4Q)決算テレコン再生を聴いた。説明は武内CFOの他、IR須谷氏など。2018年度は、10月の2Q決算、1月末の3Q決算で下方修正されたが、更に下ブレだった。質疑は、オプト関連の市況も多いが、中期的な話もあった。
今回から、セグメント入替、その他収益のロイヤリティ収入が売上、オプトロニクスのプロセス材料が、インダストリアルテープの基盤材料へ。
業績は減益、底這い
2018年度は、売上8600→8300→8065億円、OP1350→1150→928億円、NP1000→840→666億円となった。
4Qのみでは、OP160→87億円と半減。セグメント別では、オプトロニクスがOP85→56億円は想定内としても、インダストリアルテープがOP77→26億円は、エレキ関係が想定以上に厳しかったようだ。2017年度4QのOP165億円と比べても悪化。ライフサイエンスでの保証金収入やオプトロニクスでのロイヤリティ収入が100億円強あることを考えるとかなり厳しい。
2019年度は、売上7900億円、OP850億円、NP620億円。売上165億円減だが、ロイヤリティ収入が100億円以上減るためで、生産金額は70億円増加の模様。この分の限界利益増は35億円程度あるが、先行投資による固定費増90億円、保証金やロイヤリティ収入減が直に効き100億円減。
CAPEX増は、稼働率低下の機会で生産シフトを進めるため。ITOスパッタ装置も稼働減るが、この機にスクラップビルドを行う。
新しいセグメント別(括弧内は旧セグメント数字)では、下記のようだ。インダストリアルテープが増収増益、オプトロニクスが減収減益だが、プロセス材料移管の影響が大きい。
インダストリアルテープが、2018→2019年度、売上3553(3340)→2060億円、OP311(259)→400億円。プロセス材料の影響は2018年度で売上222億円、OPは60億円弱の模様。
オプトロニクスは、2018→2019年度、売上4300(4514)→4100億円、OP620(671)→500億円。情報機能材は減収で上期は厳しそう、プリント回路は増収。
情報機能材の用途別動向
足元は厳しいが新用途も
なお、5月29日に経営説明会が予定されており、これら新分野の話題も出てきそうだ。ポストスマホ、5G時代の日東電工が期待されよう。