去る5月21日15時半より、決算と中計の説明会が開催され、参加した。プレゼン、質疑は、村尾社長。決算と2019〜2021年度中計に加え、2030年頃の事業環境が紹介され、関連質問が多かった。
業績は過去ピーク
2018年度は、売上4200→4131億円、OP230→227億円、NP140→135億円、は下ブレながら、過去ピーク更新。新車向けは、欧州統一規格電池、補修向けはアイドリングストップ車用鉛電池が増加、鉛価格倍か転嫁もプラス。地域別には、アジアがやや苦戦。産業用では、特機(民生用など)をマクセルに譲渡。車載用は、黒字減益、LEJがプラグインハイブリッドは好調だが、ブルーエナジーが減。リチウムエナジー&パワー社合弁解消でR&DがOP外からSGAシフトとなったためで、実質増益。その他では、潜水艦や航空機用リチウムイオンが増加。
2019年度は、売上4300億円、OP200億円、NP120億円、セグメント別は、自動車が鉛価格効果一巡で減益、アジア、アセアンの2輪が厳しそう。車載リチウムイオンがハンガリー立ち上げもあり、再び赤字。全体でDEP増19億円、R&D11億円増。
中計〜エネルギー・デバイス・カンパニー
新中計では、2021年度の売上4600億円、OP280億円、ROE8%以上。自己資本比率45%維持、2019〜2021年度の累計FCF50億円。3年累計のCAPEX950億円、DEP480億円。今回、再び、車載リチウムイオン電池へ先行投資。前提は、為替110円、国内鉛建値30万円/t、LME2100$/t。今回は、加えて、2027年度イメージとして、グラフで、売上7000〜9000億円、OP400〜500億円の規模感を打ち出した。
鉛電池と大型用途リチウムイオン電池からなる電池市場は、2018年度7.9兆円(鉛5.5兆円、大型用途リチウムイオン電池2.4兆円)から、2021年度10,1兆円(内訳は、同順に、5.7兆円、4.4兆円)、2030年度17.4兆円(同順に、5.6兆円、11.8兆円)。この事業認識のもとで、セグメント別に、セグメント別に、SWOT分析により、長期戦略を示した。