MOTでの業界分析の確認テスト

 

日本企業の弱点は、企業でトップとなる技術者のファイナンス関係のリテラシー欠如であり、そのために、M&Aや、VC投資、事業の撤退の成否等の重要判断で、CFOや外部のコンサルタントや会計士任せとなることである。これまでは、リストラや減損等は、特損であり、CFO任せで、事業部長は関係ないと考えてよかったが、IFRSでは、営業利益にヒットするため、責任重大だ。それ故に、割引率の概念やファイナンスの基礎を知っておかなければならない。しかし、日本では、理系は、高校はおろか大学でも、経営学も、ファイナンスも勉強しておらず、会社の研修で無ければ、一生、縁がない場合が多い。

 

 MOTでは、技術系から経営陣になった場合に、そういう懸念が無いように、コア科目でしっかり基礎を再確認するカリキュラムとなっている。そこを習得しなければ、経営戦略論や、ケース、演習でも数字がない、ふわーとした話で終わってしまう。

 

 そこで、2年時の業界分析では、実際の中身に入る前に、ファイナンスや経営戦略論の基礎ができているかの確認テストを行っている。