8月8日11時からの決算説明会に参加、質問もした。IR説明会は1年ぶり。過去は、半期毎であったが、同社のようにハイテク市況の変動をうける上場企業としては、1年は長すぎるだろう。説明会は、アナリスト、マスコミ合同であり、アナリストの継続カバレッジが少ない現状では良いことだろう。セグメントでは、新セグメントの「ケミカル」存在感が大きく、薄膜に次ぐ規模。
前半好調だったが、後半は失速ながら踏ん張る
2019年6月期決算は、売上229→210→214億円、GP60→60→67億円、OP37→49→45億円、NP25→30→27億円と、期初計画よりは上ブレだが期中の上方修正後の数字には届かず。
減益ながら先行投資
2020年6月期は、売上203億円、GP57億円、OP33億円、NP19億円。GP内訳は、電子のみ増加の15億円、あとは、減益であり、薄膜は25億円、センサー8億円、ケミカルは16億円。
CAPEXは25億円と大幅増だが、土浦工場のルテニウムリサイクル能力アップ8億円、触媒のキャパ増6億円、つくば工場がMRAMやEUVマスクブランクス向けターゲット量産など10億円。
新技術トピックス
今回注目された技術紹介やトピックスは、①高温ガラス溶融装置開発、②データセンターのニアライン向けが平均6枚/ドライブが1.5倍へ対応しキャパ増、③ルテニウムターゲットがMRAMやEUVマスクブランクス向け市場離陸、④STT-RAMターゲット、⑤OLED向けに電極や配線、燐光材がTV用期待、⑥触媒では、化学プラント向け2種と、FT-ECO触媒、⑦京大北川教授のナノ合金スパッタ、である。