メディカル業界の再編なるか〜注目される日立の動向

 

ヘルスケア・メディカル業界の再編が再び始まるかもしれない。OA機器やデジカメでは成長が難しい精密業界は、キヤノン、ニコン、富士フイルムなど、M&A等により、ヘルスケア・メディカルに参入、診断だけでなく、予防や治療の領域にも進んでいる。また人体のビッグデータやバイオサイエンスも注目成長領域だ。

日立とソニーの動静

 

 その中で、画像診断などを有する日立メディコや、検体検査の日立ハイテクの動きが注目される。822日には、日経新聞が、売上規模1500億円とされる画像診断機器事業(旧日立メディコ、旧アロカ等が中心)の売却の方向性と報じた。同報道によると、ヘルスケア全体は、3600億円、その多くは、画像診断と、日立ハイテクの検体検査等。多くのファンドが関心を示し、売却額は1000億円を超える模様。もう一つは、ソニーだ。オリンパス株売却が決定されたが、JVの内視鏡手術システムの行方が注目される。