去る9月10日、オムロンは、バックライト事業からの撤退を発表した。既に、リストラを進めており、業績への影響は軽微の模様。やや遅かったが良い決断だ。https://www.omron.co.jp/press/2019/09/c0910-2.html
もともと、バックライト事業は、パイオニアから2006年に買収(パイオニア精密)、オムロン・プレシジョンとして、事業を拡大、2015年頃には、スマホ市場拡大の中で、主力の三島工場に100億円規模の投資もした。しかし、スマホ市場鈍化や、液晶からバックライト不要のOLEDへのシフトで、需要が減速、赤字が続いていた。
そもそも、バックライトは、オムロンの経営重心から、外れており、技術シナジーも少なかった。また、2015年頃には、液晶からOLEDへのシフトは明らかだったため、説明会や、色々な機会で、撤退を主張してきた。
会社側は、理解はしつつも、一気の撤退は難しかったようだ。経営重心分析では、ミネビアとの対比で、分かり易い。