プラットフォーマー~IoTプラットフォーマー論考

 

プラットフォーマーあるいはプラットフォーム(PF)について論考する。PFについては、意外と以前から論じられ、かつては、OSや業界の技術標準的な意味あいが多かった。それゆえ、ITだけでなく、自動車産業にも、PFの概念はあった。最近は、PFとは、「複数のユーザーグループや、消費者とプロデューサーの間での価値交換を円滑化するビジネスモデル」、「ユーザーとリソースからなり、好きな時にアクセスできるスケール化可能な大型ネットワークをつくり、ユーザーが交流し、取引できるコミュニティと市場」と定義されており、この方がしっくりくるだろう。また、PFには、1:1の交換型と1:nのプロジェクトあるいは放送型があり、かつてのPFは、メーカー型、最近、GAFAなどは、交換機型だろう。

 

 

 

IoTプラットフォーマーの競争力分解

 

 そこで、電機メーカー等で、注目されるCPSや、IoTプラットフォーマー、また、各社のLumadaPredixはどう位置づけるべきだろうか。

 

 IoTプラットフォームは、各社のPFの概念図から、まとめてみると、要するに、データを取り込むOT(IoT)IT(IoP)が両端にあり、その間に、エッジ、アセット管理、AI解析、その下に、社内ユースケース、最上層に、インターフェースのAPIがあり、更に、その上に、ユーザーのユースケースが蓄積されるブロック構造だと考えられる。

 各社の差異や優位性、更には戦略性も、こうしたブロックで比較すると分かり易い。