コロナウイルスの影響と世界経済

 

コロナウイルス感染者は、中国では納まりつつあるが、日本や欧米では拡大が収まらず、39日のNYダウは、下げ幅としては、過去最大の2013ドル安となり、為替も原油価格急落もあり、一時、101円台となった。コロナウイルスが、中国などの対岸の火事くらいに認識していたのが、イタリア、米なども感染が拡大しているショックが大きかったのだろう。OECDによれば、金融危機以来の危機であり、世界成長率は1.5%に鈍化するという。http://www.oecd.org/economic-outlook/

 

 ブルッキングスが32日に発表した7つのシナリオによる分析では、最善のシナリオでも世界GDP2.4兆ドル、最悪シナリオでは9兆ドル失われるそうだ。7シナリオの下で、国々の人口へのインパクトも分析、世界全体では最善のシナリオでも約1500万人が、最悪シナリオでは6800万人が死亡、日本では、最悪シナリオで57万人、最善シナリオでも12.7万人のようだ。https://www.brookings.edu/research/the-global-macroeconomic-impacts-of-covid-19-seven-scenarios/

 

 日本では、クラスターが次々と起こっており、4月中に収まれば御の字、6月にまでかかる可能性もあるだろう。もはや、オリパラどころではない。

 

そこで、ロジスティクス曲線で推計(エクセルによるソルバー分析)を試みた。122日から、38日までのデータから、湖北省と日本について行った。湖北省は、330日までを示すが、ほぼ現状の7万人弱で収束しそうである。

 

 次に日本だが、現状までのデータでは、ここから、4月上旬まで、拡大、その後は、2000人を超えたところで収束しそうである。これであれば、オリパラは日本では開催可能(ただし、欧米などの参加が難しい)、連休明けからは平常に戻ることになる。

 

 なお、ジョンホプキンズ大学によるデータは下記であり、国別地域別に数字がある

     https://github.com/CSSEGISandData/COVID-19/blob/master/csse_covid_19_data/csse_covid_19_time_series/time_series_19-covid-Confirmed.csv

 

 下記の対数グラフの接線の角度から、タイミングのずれを見ると、まだ日本は湖北省の1月頃であり、現時点でのデータだけでの判断は危険である。