コロナウイルスショックとリーマンショック

 

今回のコロナウイルスショックはリーマンショックと対比されるが、もう10年以上も昔の話で、株価チャートも出てこない(日経その他10年が最長データ)。しかし、ここで、再度、当時を思い出したい。

 

 まず、リーショック約1年前の8月中旬の事件だ。815日から、サブプライムローンショックで、株式市場は暴落していたが、817日のザラ場で、日経225先物が、ストップ安で、しばらく値がつかなかった。通常、日経やTOPIXは最も流動性があり、故にリスクヘッジに使うのだが、それがストップ安というのは異常事態だ。これは、リーマンショックの前兆だった。

 

2008年の915日は、月曜だったが、その数日前の土日の快晴の日に、ある方の葬儀に参列した帰りに友人と、景気の話になった時、彼が変なことを言ったことを昨日のことのように覚えている。それは、「15日の月曜に巨大地震かテロかある。それを知っているVIPは一時的に日本を離れている」ということであった。実際は巨大地震でもテロでもなく、リーマンショックだった。

 

株式市場では、915日の下げが注目されるが、それは序章に過ぎず、一番底だった。まだ、楽観的な見方も多く、リバウンドしたが、実際は、ダラダラ下げ、10月中旬からの業績下方修正で、一瞬7000円割れ、ここで二番底となり、再びリバウンド、12月に再度下げ、そこで三番底で、そこからは回復となったのである。今回のコロナウイルスショックが、今、どこかは不明だ。