医療崩壊の次は国家崩壊~総崩れの危機

ようやく緊急事態宣言が発令されたが、まだ一部の人間は認識がないようだ。しかし、そういう中で、見えない敵と戦っている医療従事者には、心より頭が下がる。これは、米や中国でも同様だ。彼らは、真の戦士であり、高度なモラルは国境を超えて共通だ。

 しかし、それでも、どこかで、過酷な現場から、心も体も逃げたくなる時はないのだろうか、と思ってしまう。あるいは、気力があっても、体が限界に近いだろう。そうなった時、医療崩壊が加速する。

 戦国時代、負け戦となり、大将が討ち取られたり、逃げたりすると、軍勢が総崩れとなる。逃げ出す足軽を味方が殺す、同士討ちが起こる。

 海外では、医療崩壊総崩れとなり、患者や民衆がヤケクソになって、暴動が起きても、軍や警察が一定の歯止めになる。そこには性悪説がある。

日本は、医療関係者のモラルに依存している(そこには、働き方改革も何もない)ため、もし、医療関係者が離脱すれば、強制力はないだろう。病院に入れない患者が溢れ、また、リストラで自暴自棄となった若者が暴れ出した時、どうするのだろうか。また、自衛隊や警察、消防にも感染はうつる。今、テロや地震などでも起きたら、どうするのだろうか。

 

ポスト・コロナウイルスの後で、DX化は一層進むだろうが、だからこそ、再考すべきは、心の教育、道徳などかもしれない。