アフターコロナ時代を考察するに際し、ここ数年間言われてきたトレンドを加速する場合も、減速する場合もあるだろう。DXやAI、VR、スマート・サービスロボットなどは一層加速化だが、シェアリングエコノミーや、ユビキタス、リニアモーターカーなど大量高速遠距離輸送はどうだろうか。ユビキタス、あるいは、ノマドワーカーという、90年代以降のトレンドもそうだろう。今後は、移動通信から固定通信、その中で、手軽なスマホでなく、画面の大きいPCかもしれない。
コロナ下の決算説明会は始まったばかりだが、半導体等は強い。背景は、データセンターやPC需要だが、過去の大恐慌や、リーマンショック等と違って、内需サービス産業は総崩れ、ハイテク、ITは強く、二極化するかもしれない。
さらに、GDPには、主婦労働が含まれていないが、レストランやマッサージをやめ、家庭での食事、家族同士で肩もみ、手作りマスクなど、その分は、貧しくなったわけではないが、GDPの数字は減る。水平分業やアウトソーシングが減り、付加価値を取り込んでも、同様だ。いわば外部経済から内部経済への流れだ。
しかし、実態はあるので、企業の業績総計ではマイナスには、ならない。こうしたBC時代とAC時代の数字ミスマッチもあるだろう。AC時代にふさわしい統計も考えるべきだろう。