決算発表5月13日の翌日、朝9時より、HPから資料掲示で社長より音声によるプレゼン配信。コロナ影響のため。今期計画は非開示、資料の内容は、中期の方向性など通常より詳細だった。惜しむらくは、社長はじめ映像がなかったこと。
業績コロナ影響で下振れ
通期は、受注540→466億円、売上500→471億円、OP36→33億円、NP21→19億円、ROE10%、FPD中心に、4Qに受注コロナ影響70億円、売上も翌期スリップ。ただ、売上減に対し、OPは踏みとどまった印象。実質FCFも22億円。年間通じて前期よりOLBやボンダが少な目、地域別は不変。
2017-2019年度中計期間では、計画比で、受注1570→1510億円、売上1545→1495億円、OP72→96億円、NP41→62億円、ROE12%、利益水準では大きく上振れ、体質改善は進んでいると見てよいだろう。
市場環境と中計
SPE市場は、SEAJでは、2019年度206580億円、2020年度22311億円、2021年度24988億円、ファウンドリ堅調、メモリ投資回復。FPD装置市場も2019年5000億円、2020年5200億円、2021年度5100億円という業界予測の中で、半導体前工程は、堅調、メモリ回復、後工程では、FO-PLPなど拡大、二大顧客のキオキシヤ、TSMC向け強い。FPDもOLED堅調、大型LCD、さらにマイクロLED等動きあり。半導体では、グローバルニッチトップ、FPDでは主要サプライヤを維持、「製造装置で、ものづくりから価値づくり」を目指す。
今回、詳細な紹介は、製品開発であり、枚葉式ウェハー洗浄、フォトマスク向け装置、枚葉式リン酸エッチング、高精度フリップチップボンダ、EMIシールド向けスパッタ、OLED向け真空焼成炉、OLED向け中小型OLB、μLEDボンダを紹介、市場はニッチだが、製造工程で鍵となる事例を紹介。