今回、PCが故障し、多くの方に、ご心配、ご迷惑をおかけしたが、新PCを購入、また、メルコHDのバッファローでデータ復旧をお願いし、実質、1週間程度、費用は4万円強で、無事にデータも復旧したので、顛末を紹介したい。
去る5月2日の午前中までは、問題なく、13時から、ZOOM会議があり、食後、PCの電源を入れると、「問題があり云々」という表示が出て、ウィンドウズが全く立ち上がらなくなった。画面表示に従って、何度か、できる範囲のことをやったがダメだ。サポートサービスに聞いて、いろいろやってもダメだ。
これまでなら、ある時点に戻って、アプリなどを削除すれば、回復することがあったが、そもそも、ウィンドウズが立ち上がっていないので、ネットに接続できないから、それもできない。回復キーもいれても、ダメだ。数時間あれこれ、やって、疲れ果て、諦めた。当然、ZOOM会議は中止である。
困ったのが、連休明けZOOM授業のため、新科目も含め、3つの科目について、4月から、パワポ資料を作り直し、4月末に盛り上がり、夢中でやっていたので、バックアップも無かった。下手すると、連休明けの講義ができなくなる事態である。5月15日のTV出演も厳しい。
そもそも、前回も1年前の5月1~2日、数時間違いのタイミングで、PCが故障し、立ち上がりはするが、不安定で、何度か試行錯誤をしたが、ダメで、新しいPCを買い、環境設定などで、昨年のGWは潰れてしまった。令和元年で、読書や外出を楽しみにしていたが、残念だった。なぜ、毎年、同じタイミングなのか、悩んでしまう。
今回は、3月頃から、いろいろなアプリを入れていた。60歳の手習いで、PythonのためのAnaconda、そして、ZOOMに加え、X-PEN、どんどん、メモリの空き容量は減っており、アプリの干渉が起きないか不安ではあった。ZOOM以外にも、相手の都合で、複数のリモート会議アプリを入れた。X-PENをインストールしたのが、1週間前、更に、ウィンドウズ音声認識もいれた。
この頃から、やや不安定になってきて、シャットダウンするときに、変な感じがあった。また、数日前から、「問題が起きたので、シャットダウンします」というのが、久しぶりというか、PC買い換えて、初めて起こった。テレワークで、ハッカーメールらしいものも、増えているようで、これは、セキュリティソフトが撃退しているようだが、不安ではあった。
諦めるのに、1日かかったが、仕方がないので、新PCを買うことを決意、故障PCも、ビックカメラに持っていくことにした。コロナ影響がなければ、問題ないが、医者から外出ダメと言われており、家族に頼んで、新PCを買い、故障したものも持って行った。
店の話では、ストレージには無事アクセスでき、取り出せる状態だが、データは消えているという、万事休す。もしかしたら、いろいろ試行錯誤しているうちに消してしまったのかもしれない。そうで、あれば、自己責任である。後悔、先に立たず、だが、これで、逆に、気持がふっきれた。
気持ちがふっきれると、冷静になって思い出したのが、メルコHD傘下のバッファローで、データ復旧をやっていることだ。決算説明会などで、事業としては、知っているが、本当に復旧できるか、コストもどうか、期間もどうか、更にコロナ影響の中で、不安ではあったが、とにかく、ダメもとで聞いてみて、依頼した。
今は、連休中だが、連休明け必着で郵送すれば、すぐ見積もりを出すということなので、4日に手続きを終え、サイトからも、申し込んだ。7日に到着、8日には、軽傷との見積もりが出て、「診断結果:論理障害、障害レベル:論理軽度、復旧可能で1-2週間、費用は、HDD込み、税込み4.4万円」、安さとスピード対応に驚き、これなら、コロナ影響やGW中でなければ、1週間以下かもしれず、新PCを買わなくてもよかったほどである。SSDに物理的な異常はなく、パーティション/ファイルシステムの情報が損傷、回復キーでBitLockerの復号化に成功し、復旧可能となったようだ。やはり、おそらくは、いろいろアプリを入れすぎ、ウィンドウズが立ち上がろうとする時に、干渉したらしい。当然、それでお願いした。2週間位と思ったら、15日には完了、郵送で、復旧データが入った512GBのHDDと故障PCが戻ってきた。
この15日頃には、だいたい、講義資料は、何とか、対応できていたが、それ以外にも、多くのデータが残って回復しており、安堵した。データは、OSなどアプリと、自分のデータが、種類毎に、フォルダーに入っていた。容量は約262 GB、ファイル数が583631ファイルだった。
今後、テレワークが増え、ZOOMだの、いろいろなアプリを入れると、このような故障は増えるだろう。もちろん、コンピュータウイルスも増えている。その中で、このようなデータ復旧サービスは、大いに流行するのではないか。正直、数十万円以上で、数週間位はかかり、データも、殆どダメではないかと思っていたが、この安さとスピードなら、十分だろう。
何だか、テレワークでの働き過ぎで、自分が、呆けるか、脳卒中等になる身代わりに、同様に激務のPCが身代わりになり、病院に行って、治療を受け、無事退院したような感覚だ。もし、自身がそうなら、かなりの値段と数週間の入院だろうが、262GB、4.4万円、1週間で済んだ。不思議な感覚だ。将来は、人間が呆けたり、死んでも、脳の中の全ての記憶や考えが、クラウド上で、保存され、家族や親しい方が、必要に応じ、アクセス、ダウンロードできる時代が来るかもしれない。