コロナウイルスは縁切り虫か

 

日経新聞524日のコラム「驚異のウイルスたち」で、ウイルスの底知れぬ怖さを紹介、その驚異の生存戦略に迫っている。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59447420S0A520C2MY1000/

 

バキュロウイルスは、幼虫に入り、その行動を操っている。実は、狂犬病もそうである。ウイルスは、生物の体を乗っ取り、自在に操り、性格を変えられるのだ。

 

ウイルスといえば、エボラが怖いが、人間全体なら。この方が怖い。その意味で、新型コロナは、賢く変幻時代で、ステルスのように症状を出させず潜む。若者の行動範囲が広いとわかると、若者に感染する。

 

 

ネイティブ株式会社代表取締役倉重宜弘氏が面白い論考を記している。https://nativ.media/16738/

 

 

かつて,「利己的な遺伝子」を著したリチャードドーキンスは、「我々は遺伝子の乗り物に過ぎず、遺伝子(ウイルスにも)に心を操られている」とした。ミームという考え方もそうである。 つまり、我々、人間ですら、ウイルスが心を操るロボットのようなものなのだ。確かに。腸内フローラの考えや、インフルエンザでの異常行動、あるいは、趣向や好み、性格まで変わってしまうというのは、我々の意識ではなく、たまたま侵入したウイルスのせいかもしれない。

 

昔、小学生の頃、熱心に見た水木しげる著の漫画「ゲゲゲの鬼太郎」で「縁切り虫」という話があり、大いに感動した記憶がある。縁切り虫に噛まれると、仲違いをし、熱々だったカップルが結婚式でいきなり喧嘩を始め別れ、政治家が平和交渉の際に噛まれるといきなり決裂となるという話だ。実は、松岡洋右の国連脱退や、第一次、第二次大戦も、縁切り虫による(スペイン風邪も第一次大戦)というのだ。荒唐無稽ながら、その発想力に感心したが、この縁切り虫をウイルスだとすると、ドーキンスの説であり、まさに、何かのウイルスのせいで、政治やビジネス、男女関係も動いているのかもしれない。

 

そこで、思い起こすと、コロナウイルスが流行した2019年は、まさに、世界が縁を切り始めた年だ。米中、日韓、中東もそうだ。コロナウイルスが実は縁切り虫だとしたら。ゴーンのカリスマトップと思えない異常行動や検察高官までは、ウイルスのせいかどうか不明だが。