8月12日14時よりマスコミと投資家アナリスト合同1Q決算説明会があり、参加した。プレゼンは、IR担当の加茂上席常務。本決算発表で、新セグメント移行が紹介されたが、今回は、従来セグメント別。新セグメントの数字の確認はなし。
決算1Qは上振れ
2020年度1Q決算は、売上5998億円、OP赤字126億円、EBITDA85億円、NP赤字113億円。OPは、想定に対し100億円強上振れの模様、固定費削減とロスコン減少、セグメント別には、デバイス&ストレージで、NFTとディスクリート、が理由。コロナ影響は460→493億円だが想定範囲。コロナ影響は、セグメント別には、デバイス&ストレージで、NFTの中国向けSPEの設置遅れ、フィリップスHDD工場稼働低下、リテール&プリンティングで東芝テックの複合機等需要減が大半。こうした特殊要因を除くコアOPは379億円と大幅増益。受注は平年並み、250億円増、受注残は5%増。
2020年度通期見通不変、売上3.18兆円、コアOP2200億円、コロナ影響900億円、リストラ費用200億円、OP1100億円、NP500億円。コロナ影響は5月中旬からサプライチェーン平常化、正常化8月。
その他
米中摩擦対応は、中国向け10%強はあるが、かつてのココム事件の経験教訓もあり、万全のようだ。テック親子上場は、新社長のもと、コロナ対応もあり、ベクトル合わせ中。キオクシア上場後の方針については不変。
キオクシア
キオクシアは、1Q持分法損益11億円で392億円の改善。ビット成長一桁%台前半減、価格一桁%台前半の上昇。2020年度1Qは、売上2675億円、OP147億円、NP17億円、Dep1024億円、税金増90億円。7月1日付で台湾LITE-ONテクノロジーのSSD事業買収完了。北上新工場はウェハ出荷寄与。なお、キオクシアの前代表取締役、また東芝の代表取締役でもあった成毛氏が病気療養中だったが、7月27日に御逝去。東芝危機やメモリ部門カーブアウト等心労もあったろう。上場を前に残念だろう。ご冥福を祈りたい。