アルバックの本決算と中計のWeb説明会8月12日10時から11時半過ぎまで参加した。プレゼンは、岩下社長とIRの梅田氏。Web説明会のスタイルは、最近のものの中で一番良かった。
決算動向~今期は横ばい
2019年度(2020年6月期)決算は、受注1520→1566億円、売上1810→1854億円、OP120→160億円、NP105→108億円と上振れ。受注では、メモリ回復遅れあるが半導体と電子、FPD、コンポーネント、材料何れも上振れ。GP率は4Q27.3%と低いが1Q契約解除影響除くと28.3%とq/qで同水準。
2020年度は、受注1800億円、売上1650億円、OP150億円、NP110億円、受注はほぼ全部門増加だが、売上はFPDが減少、ついに、半導体電子が最大セグメントに。
中計は、FPDから半導体・電子部品へシフト、中国期待
中計は2022年度に売上2100億円、OP340億円。18年度の売上2650億円、OP380億円のピークには及ばず。柱は、成長戦略、R&D強化、モノづくり強化、グループ経営効率強化だが、これまでのアルバックから大きく変わる印象だ。
すなわち、FPDから半導体や部品へシフト、R&Dではプロセスから商品技術重視、自前からオープンイノベーション、モノづくりではすり合わせからモジュール化、図面に技術スペックを反映徹底。グループ拠点も半減へ。コンサルを入れ、人材強化。
中計のリスク
評価できる点は多いが、逆に、これまでのアルバックの企業文化や強みを否定しかねない方向でもあり、浸透させるのが大変だろう。技術者のマインド改革が鍵だ。