ルールのサイクルと企業の固有周期

経営重心の概念は、企業や事業には、物理の固有振動数同様の、固有なサイクルと固有なボリュームがあるという前提をおき、固有周期、固有桁数と定義し、そこから、事業ドメインの広さや事業ポートフォリオ、企業文化まで論じ、分析するものである。企業や事業だけでなく、国家にも、同様の議論が展開できるかもしれない。今回は、色々なサイクルについて少し考えたい。

 

ルールのサイクル

企業におけるトップの交代サイクル(以下、経営重心では周期という言葉で議論してきたので、そのまま周期というが、同じ意味で、周期というより、サイクルという方の語呂がいいので、同意で使う)は、6-9年であり、企業の固有周期に近い場合は多いが、安部政権は8年であり、総理のサイクルとしては、長い方だった。政権が交代すれば、政策も変わり、官界、財界の人脈も変わり、それと相互に影響し合って、ルールも変わるだろう。日本でも世界でも、ルールのサイクルは5-10年だろうか。

 

可変周期、乱期

 それでも、そうした環境のサイクルがある程度、固有であれば、いいが、困るのが、小説「三体」でもテーマとなっている乱期ともいうべき可変サイクルであり、頭も体も心も適応できない。