東芝がシステムLSI撤退を決めた。開発コストに見合うだけの収益性が見込めず、米中摩擦やコロナ禍で先行きが不透明で判断したという。http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20200929_1.pdf
2019年秋のIR説明会でクルマ向け以外のシステムLSIは撤退表明だったが、今回はクルマ向けも撤退となるようだ。対象部門の従業員約2100人のうち3割超に当たる約770人が希望退職と配置転換対象。希望退職特別退職金などで2020年度約118億円の費用を見込むが既に織り込み。今後は、モーター制御用のアナログICとマイコンの新規開発に注力、今回撤退で2021年度の固定費150億円以上削減。
Viscontiは、「5」まで開発完了、サンプル出荷中、「4」は中国APG社ADAS系に採用が8月発表。
https://toshiba.semicon-storage.com/jp/company/news/news-topics/2020/08/automotive-20200811-1.html
また、2019年には田中久重賞を受けていた。https://www.toshiba-clip.com/detail/8193。また、デンソーと開発提携したが、どうなったか。売却その他の方策は無かったのだろうか。東芝のシステムLSIは、90年代には世界トップ級であったが、老舗の名門がまた消えた。