東証はシステムトラブルで、10月1日取引が終日ストップした。前代未聞だ。ヘッジファンドでファンドマネージャーをしていた時代にも、2005年11月のプログラムトラブル、2006年のライブドアショックでも半日停止はあったが、大変な迷惑だったが、今回は常識を超える。3.11の時でさえ、売買を停止せず、古いビルの7階と8階で大きく揺れ、棚が倒れ、コピー機が動き、命の危険を感じながら、運用を続け、それでも取引停止にしない東証に違和感を覚えたが、こんなことで停止にするとは、遺憾だ。DXの矢先に、金融インフラがこれでは、お笑いだ。世界の投資家の東証離れ、投資家の株式離れも進み、そうでなくても、米中摩擦もあり、ファンドのマーケティングにも影響するだろう。
原因は、メモリディスク装置の故障で、バックアップが上手くいかなかったと報道されているが、以前もそうだった。今回のシステムは、富士通製の「アローヘッド」で絶対停止しないことを謳っていたが、そもそも、その設計思想が「浮沈戦艦」「難攻不落の城」と同様で、疑問だ。