過去、エレショーと言われた時代から、ほぼ欠かさず、CEATECには参加してきた。大昔は、晴海、今は幕張、1日かけて出かけ、コストパフォーマンスはどうだかとも思いながら、年中行事のように、帰路は疲れても、満足感と充実感があった。
それは、ハイテクお祭りであり、人々がごったがえす中、巨大な縁日屋台をブラブラするような楽しみがあり、多少はコンパニオンの様子も見て、説明員との会話も面白かった。そこでは、ブースに寄ることを告げて、久しぶりに旧知の方と話し、歩きながら、思いがけず、懐かしい方とお会いするのも密かな楽しみであった。昔は、講演などが目的であったこともあるし、自身が講演したこともあったが、それは、CEATECでもなく他でも聞け、多くの場合、似たようなテーマと講演者であり、むしろ、多くのロングテールのニッチ展示を見る方が面白い。そうした各ブースの工夫や盛り上がりが参考になる。
https://www.circle-cross.com/2019/10/20/ceatec2019%E8%A6%8B%E5%AD%A6/
今回は、コロナ禍ということもあり、オンラインの会場となった。開催期間中にアクセスしようとしたが、既に報じられているように、回線が混んで、なかなか入れず諦めた。リアルなら少し待とう、となるが、オンラインだし、後日でもいいか、ということになる。
そこで、先日入って、一部のブースは少しVR的だが、要は、巨大なHPの集合である。目的が明確なら、この方がいいが、そこには、道草もできないし、偶然の出会いもない。リアルなら身分を隠して、ライバルのブースをカラかう、とかもできたが、ここは全てが、オープンであり、透明であり、完全に見られチェックされているとなると、うかうかできない。いわば中国共産主義国家のようだ。いろんなブースに立ち寄って、そこから、紐づけられ、メールが来ても面倒だ。それは、まるで、縁日屋台、お祭り、とは真逆だろう。
この差は、ZOOM会議などと同様であり、要はWEB世界では、明確な目的がある会議(株主総会、総会、等)はいいが、フリーなワイガヤ会議、道草、偶然の出会い、猥雑な感じが出しにくい。